2024年09月01日法話
白露(はくろ)
中禅寺立木観音執行
人見 良典
九月七日は、二十四節気の「白露」となります。草や木々に白い露がつき、朝晩に秋の気配が感じる時期を指します。
日本をはじめ、現在多くの国では「太陽暦」である「グレゴリオ暦」が採用されていますが、明治六年(1873)までは、月の運行や満ち欠けをもとにした「太陰歴」に、太陽暦の要素を取り入れた「太陰太陽暦」を使っていました。これが「旧暦」と呼ばれるものです。
そこには、当然私たちが「太陽」や「月」の動きの影響を受けながら暮らしていることになります。
太陽は、その高さによって季節が変わり、月はその引力によって潮の満ち引きに影響を与えます。
日本人の季節感を形づくってきた旧暦や、二十四節気を意識して、季節の代わり目で何かと体調を崩しやすいこの時季、暦をみなおして、自然のリズムに合わせて、心と体をいたわる暮らしを意識してみてはいかがでしょうか。