2023年01月02日法話
本堂執行のひとりごと5
輪王寺 本堂執行
中里 卓雄
早朝のジョギングを始めてから14年経ちます。
自然豊かな環境ですので、走っていると色々な動物に出会います。中でもキジのオスはクジャクのように綺麗で立派に見えます。春にはオスだけだったのが、夏にはメスと一緒に居たりします。「夫婦になったんだね」と少しうれしい気分になります。
夫婦と云えば、鳥にも色々な夫婦がいるそうで、例えば鶴の仲間やツバメの仲間は夫婦で子育てをします。両親が共に抱卵し、ヒナに餌をあげたりします。
鷹の仲間は抱卵とヒナの世話をメス親だけがします。オス親は子育ての間、メス親に食べ物を運びます。カモの仲間のオスは子育てに関して一切関わりません。
タマシギの仲間は抱卵とヒナの世話をオス親だけがします。タマシギのメスは産卵すると、他のオスを探しに行ってしまいます。
人間も色々な夫婦がおります。「うちのダンナは子供の面倒をちっとも見てくれない」とか「うちのヨメは気が利かない」とか、よく愚痴を聞きますが、それはもうその人の性分で、自分は鷹やカモタイプの人、あるいはタマシギタイプの人と一緒になったのだから仕方がないのだ、と思うとなんだか笑えて来ませんか?