2021年03月25日法話
「本堂執行のひとりごと」2
輪王寺 本堂執行
中里卓雄
もう10年前ぐらいになりますかね。沖縄の宮古島に行ったんです。そこの海岸に行ったんですけど、海の色が何とも言えないぐらいキレイで、空と海のコントラストがとにかく絶景でした。
皆さんもよく知っている西遊記の三蔵法師様は、仏教の素晴らしい教えを求めて、西へ西へ旅をします。
西の果てには何があるのかというと、西方極楽浄土というお浄土があります。まさに南の楽園のように美しい花が咲き乱れ、見た事もないようなキレイな鳥がさえずり、そこには阿弥陀如来様がいらっしゃるとされています。
じゃあ、お経に書かれている東の果てには何があるのかというと、東方瑠璃光浄土というお浄土があるそうです。そこはすべてが瑠璃色に輝く、一面ブルーの世界で、そこには薬師如来様がいらっしゃるとされています。
この宮古のエメラルドコーストを見たとき、思わず「ここが東方瑠璃光浄土なのでは?」と思ってしまうくらい、グアムやハワイとはまた違う感動を覚えました。
人類がコロナを克服するのも、そう遠くないと信じています。また気軽に旅行に行けるようになるのが待ち遠しいですね。