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2021年01月05日法話

節分は2月の何日か?

                          中禅寺 執行

人見 良典

 

 コロナに始まり、コロナに暮れた令和2年が終わり、未だ第3波のコロナが猛威を振るう令和3年が始まりました。

 アメリカやイギリスで始まったワクチン接種が、日本でも1日も早く広まり、また特効薬が開発され、安心して日常生活が送れるようになることを願って止みません。

 昨年は当山でも、開山以来初めてかもしれない完全閉門となり、伝統行事も信者の方々の参列がなくなり、法要のみというような形をとらざる得ませんでした。

 年が明けて、2月になると大切な伝統行事「節分会追難式」も、法要と規模を大きく縮小しての執行となる予定です。残念なことですが、致し方ないと思います。

 ところで、令和3年の節分は2月2日になることをご存じですか?

皆さまほとんどの方が、2月3日と思われていることでしょうが、必ずしも3日と決まっているわけではないのです。以前昭和59年(1984年)は2月4日でした。また、節分が2月2日になるのは、明治30年(1897年)でした。実に124年ぶりです。

令和3年(2021年)からは4年に1回2月2日になるそうです。これは、二十四節気という季節の変わり目を知らせるために考え出されたもので、1年を24等分し、季節のずれを正しくするために考えられた区分で今でも地球と太陽の位置関係を国立天文台が調べて決定しているそうです。

 この節分とは、新しい年に厄災が起こらないようにと縁起を担いで、豆まきしたり最近ではあまり見かけられなくなりましたが、邪気が家の中に入らないように柊の枝に鰯のあたまを刺して門や家の軒下につるすというような伝統行事です。

 日本には独自の行事や習わしが沢山ありますが、その詳しい謂われや内容を調べて知ることによって楽しく過ごすことが出来ると思います。

 1日も早いコロナ禍の終息を心より祈念し、年頭の雑感と致します。

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