大黒天縁日

大黒天縁日

中禅寺にお祀りしている波之利大黒天は、奈良時代に日光を開山された勝道上人が男体山に登るため、湖に御祈願したところ湖面に姿を出され、波の上を走るようにお越しになり、お上人様に力を貸して下さったことから波之利と書いて“はしり”と呼ばれるようになりました。

その御加護により、勝道上人様は無事に男体山を登頂されますが、その後感謝の念深く、御姿を木に彫られたのが、今の大黒天堂に祀ってある秘仏 波之利大黒天様になります。

江戸時代末期には、中禅寺の山々は僧侶や山伏の修行場の拠点になっており、一大霊場として栄えました。

修行の際には、場所を問わず「禅頂」(静かなところで、一心不乱にお経を読み、仏を信じて悟りを開く)を特に重視していました。この修行の出発直前には中禅寺の上人とともに祈祷や読経が行われ、心身の清めを行いました。

この歴史を踏まえ、新たな元号とともに、また自然との共存が見直され始めた今、古来より信仰を集めているこの地で皆様と共に、自然を感じながら仏様と向き合い、日常への活力となるようにお勤めをしてまいります。是非皆様もご参加ください。

波之利大黒天様にちなみ、甲子の日に護摩祈祷を行いますので、年6回の御縁日になります。

 



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