延年舞
延年舞は慈覚大師 円仁(栃木県出身・天台座主)が唐から将来した秘舞曲で、
寺伝によれば嘉祥元年(848)慈覚大師が日光山に来山された時、
伝えられたものといわれており、約1170年の歴史と伝統があります。
毎年5月17日の午前9時、輪王寺一山の新座住職二人が伝統的に役を担う舞衆を先頭に、約15名の僧侶の行列が、逍遥園の朱雀門を出発し本堂(三仏堂)に入堂します。
お堂の中央には檜製の敷舞台が設けられています。
二人の舞衆は舞台に上がり、『延年頌』と呼ばれる声明を唱える僧侶たち(頌衆)は舞台の後方にならびます。
舞衆は緋色の直垂に白の大口袴・短刀を背中につけ、白袈裟で頭をかぶと形に包んでいます。
入堂が終わると上座の舞衆は舞台正面に進み、延年頌の歌唱が始まり、舞が始まります。
上座の次に下座が舞い、15分ほどで終了します。
期間:5月17日 午前9時
場所:本堂(三仏堂)