延年の舞

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延年舞は慈覚大師 円仁(栃木県出身・天台座主)が唐から将来した秘舞曲で、寺伝によれば嘉祥元年(848)慈覚大師が日光山に来山された時、伝えられたものといわれており、1160年余りの歴史と伝統があります。

天下泰平・国土安穏・延年長寿を希って日光山の諸仏諸神に奉納される舞で、東照大権現の例大祭にさきがけて奉舞される神仏習合の行事の一つです。

お堂の中央には檜製の敷舞台が設けられています。二人の舞衆は舞台に上がり、『延年頌』と呼ばれる声明を唱える僧侶たち(頌衆)は舞台の後方にならびます。舞衆は緋色のひたたれ直垂に白の大口袴・短刀を背中につけ、白袈裟で頭をかぶと形に包んでいます。入堂が終わると上座の舞衆は舞台正面に進み、延年頌の歌唱が始まり、舞が始まります。上座の次に下座が舞い、15分ほどで終了します。

古くは比叡山・東大寺・興福寺などでも舞われましたが、今は日光の輪王寺と岩手県平泉の毛越寺などに残るのみとなった希有な舞です。