絵本『きぼうのかんづめ』展覧会

きぼうのかんづめ

期 間 場 所
2012年8月1日(水)〜9月15(土)
好評のうちに終了しました。
三仏堂
特設展示スペース

東日本大震災で被災した石巻市の「かんづめ」を題材とした絵本の展覧会です。会場には、被災状況を写した写真と、絵本『きぼうのかんづめ』のパネルが展示されています。

絵本『きぼうのかんづめ』展覧会に寄せて

 あの東日本大震災から、すでに1年半が過ぎようとしております。被災地の皆様には、まだまだ辛い日々を送っておられることとお察しし、衷心よりお見舞い申し上げます。

 当山と致しましても天下泰平・国家安穏の祈願道場として、犠牲となられた皆様のご冥福と、今なお避難を余儀なくされている方々、さらには被災地の皆様の安寧と復興を、朝な夕な、心からお祈りしております。

 その祈願道場である「本堂(三仏堂)」では、現在、平成の大修理が進められています。これは数年前に、大規模な虫の害が発見されたため、10年におよぶ解体修理として大きく計画変更された保存修理工事です。大いなる自然の脅威という点では、大震災や大津波のような自然災害に通じるものを感じざるを得ません。

 さて本年3月のこと、ご縁あって『きぼうのかんづめ』という絵本に出会いました。石巻の缶詰工場が、津波被害の絶望から立ち直るというストーリーに、深い感銘を覚えました。そのような折、寄寓にもこの絵本の展覧会を、本堂の修理現場である素屋根において開催したいというご依頼がございましたので、喜んで快諾申し上げた次第でございます。

 皆様にはこの展覧会を通じて、自然災害の恐ろしさとそこから得た教訓、絶望の淵から這い上がる人間の強さや、人々の繋がりの素晴らしさを改めて感じていただき、そして何より、いまだ苦境にある被災地の皆様への思いと、復興への祈りを新たにして頂く契機となれば幸いです。
合 掌  

平成24年8月
日光山 輪王寺 門跡 
門主 菅 原 栄 光