宝物殿 企画展「勝道上人と山伏たちの日光」

日光山輪王寺宝物殿企画展示

日光開山 1250年
開山勝道上人1200回御遠忌記念特別展 2
勝道上人と山伏たちの日光

期 間 平成28年4月15日(金)~6月16日(木)
開 館 午前8時〜午後5時 ※11月1日以降は16時閉館
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本年は,勝道上人が日光山を開いてから1250年,そして来年は勝道上人が没してから1200回遠忌の年にあたります。本年はそれを記念し,6回にわたって,勝道上人と山岳信仰にまつわる宝物を広く皆さまのご高覧に供することになりました。
下野国東部の芳賀に生まれた勝道上人は,深砂大王(じんじゃだいおう)の助けによって山菅橋(やますげばし・後の神橋)を渡り,大谷川左岸に庵を結びました。天平神護 2年(766)のことです。勝道上人は天応 2年(782)に男体山を極め,中禅寺を開き,後の日光山の基礎を作りました。
やがて日光山は,全国有数の霊場として広く知られるところとなり,日光連山を舞台とした山岳修行が盛んになりました。日光の山岳修行は三峰五禅頂(さんぶごぜんちょう)と呼ばれました。三峰とは,旧暦 3月に行われた華供(はなく)峰,旧暦12月から 3月の冬峰,旧暦 5月から 7月の夏峰を指します。特に冬峰は勝道上人の日光開山をたどる重要な行でした。五禅頂は,旧暦 8月に,5隊に分けて四本龍寺から男体山に至る修行です。これも勝道上人の中禅寺開創を範に取ったといわれています。しかし戦国時代ごろ,最も過酷な夏峰が廃絶し,春・冬の両峰禅頂(りょうぶぜんちょう)となり,江戸時代には五番の禅頂が三番に減じり,明治に至ります。
明治維新後の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)により修験道は廃止されてしまいました。しかし山中の各所には宿の跡が残り,彼らが使った道具のうち幾ばくかが輪王寺などに伝えられました。
かつての修行者が最も過酷な夏峰に挑んだこの時期に,彼らの信仰の跡をたどりながら,いにしえの日光山と開祖勝道上人の事跡に思いを馳せていただければ幸いです。

【主な展示品】
※は重要文化財

半肉千手観音像 一面 平安時代
金銅大火舎香炉 一合 平安~鎌倉時代
金銅蛭巻入峰斧 一柄 鎌倉時代
大威徳明王画像 一幅 鎌倉時代
銅錫杖頭 秀海銘 一柄 鎌倉時代
勝道上人画像 一幅 江戸時代
日光山縁起巻二 江戸時代
鰐口(宿奉納品) 二口 室町時代
金剛山馬具(鞍・鐙)三点 嘉永6年(1853)

 
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十代将軍家治とその時代

公益財団法人德川記念財団常設展示
*日光山輪王寺宝物殿は德川記念財団の特別協力館です。

徳川家治は、9代家重の第一子として元文2(1737)年に生まれ、竹千代と名づけられました。同5年に家治を名乗り、寛保元(1741)年に元服しました。宝暦10(1760)年、父家重が多病であったこともあり、若くして将軍職を受け継いでいます。正室・側室との間に子女は生まれたが、世子である家基も含め、全ての実子を亡くしました。
将軍在任時は、父家重の小姓・御用取次を勤め、旗本から大名まで出世していた田沼意次を自身の御用取次に留まらせて重用しました。意次は株仲間の公認、下総印旛沼の開拓、南鐐二朱銀の発行といった経済政策や蝦夷地の調査、長崎貿易の拡大などの外交政策を行い、田沼時代と呼ばれる幕政の一段階を担う一方で、家治の将軍就任に伴う一連の儀式、家重の葬儀や歴代将軍の回忌法要、安永5(1776)年の日光社参随行など家治や徳川将軍家の節目に関わる御用も勤めました。
家治晩年期は、天明3(1783)年に浅間山の大噴火、天明の飢饉が発生しました。一揆・打ちこわしなどが多発し、社会不安が増大する中、天明6年家治は50歳で没しました。
家治は、祖父吉宗の寵愛を受けて育ち、華美を好まず、孝行の心篤い人物であったようです。文武の諸芸にも通じ、弓馬・鉄砲を吉宗の後見を受けて嗜み、絵画や将棋なども深く好んでいたようです。本展示では、将軍家治に関わる書画や文書を通して、その人物と時代の一端を感じていただきたく思います。

平成28年4月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203
TEL03-5790-1110・2620
德川記念財団ホームページ http://www.tokugawa.ne.jp

久能山東照宮博物館
〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390
TEL 054-237-2437
久能山東照宮ホームページ http://www.toshogu.or.jp

開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 年中無休
交通機関 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分/JR静岡駅より
しずてつバス「日本平行き」
駐車場 日本平駐車場200台を利用(無料)
〔日本平〕よりロープウェイにて5分
德川記念財団常設展 「十一代将軍家斉とその時代」
平成28年4月21日(木)~6月14日(火)

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次回展示予告

平成28年6月18日(土)~8月16日(火)
8時~17時(入場は16時45分まで。)
〔德川記念財団常設展〕德川宗家伝来の遺宝―夏の風情―
※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。
※11月1日以降は16時閉館。