宝物殿 企画展「宮家と将軍家―聖地日光」

日光山輪王寺宝物殿企画展示

期 間 平成27年12月11日(金)~2月8日(月)
開 館 午前8時〜午後5時 ※11月1日以降は16時閉館
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 平成27年(2015)は,徳川家康公の四百回御遠忌にあたります。輪王寺宝物殿では,これを記念して,徳川家康公ゆかりの宝物を五回に分けてご覧いただくことになりました。十二月からの第五期は,江戸時代の日光を統括した輪王寺宮と将軍家にゆかりの宝物をご覧いただきます。
 奈良時代に勝道上人によって開かれた日光山は,古くから信仰を集めました。とりわけ,鎌倉幕府を開いた源氏の崇敬を受け隆盛を極めます。戦国時代以降いったんは衰えましたが,再び天下を握った源氏である徳川家によって敬われ,元和3年(1613)には,江戸幕府初代将軍の徳川家康公も,東照大権現として日光にお祀りされました。
 東照大権現の日光勧請に尽力したのが天海大僧正です。会津高田に生まれた天海大僧正は,比叡山や三井寺・奈良興福寺などで修行を積み,家康公の崇敬を受けて,京都山科の毘沙門堂や武蔵国川越の喜多院などの由緒ある寺社を次々と復興し,日光山の中興をも成し遂げます。江戸幕府の祖である家康公を祀り,大猷院に家光公の墓所を迎えることになった日光は,19世紀に至るまで19回もの将軍の参詣を迎えることになりました。
 承応3年(1654)1月,東叡山寛永寺に下っていた尊敬法親王が日光の公海大僧正から山主の地位を継ぎ,守澄法親王を名乗りました。翌明暦元年(1655)9月に上洛した守澄法親王は,天台座主に任じられると,父君の後水尾天皇から輪王寺宮の称号を賜いました。以降,日光の門主は,輪王寺宮または日光御門主と呼ばれるようになります。以後13代12人が日光門跡を務め,幕末にまで至ります。
 実は宝物殿が建つこの場所こそ,輪王寺宮が山務を取った本坊の場所です。それゆえ,この輪王寺には宮家と将軍家にまつわる数多くの宝物が伝えられています。冬のひとときを,宮家と将軍家の人びとを楽しませた宝物に臨みながら過ごしていただければ幸いです。

【主な展示品】

東照権現像 一幅 天海賛 江戸時代
守澄法親王画像 一幅 江戸時代
慈眼大師画像 一幅 江戸時代
家康公二百回忌掛絵本尊薬師如来像 江戸時代
徳川家斉公書 壽善 一幅 江戸時代
徳川家治公筆 羅漢図 一幅 明和7年
徳川家慶公筆 月雁之図 一幅 江戸時代
徳川家茂公書 尚玄 一幅 江戸時代
東照宮縁起 巻四 住吉廣定ほか筆 文化11年

 

正月の風情

公益財団法人德川記念財団常設展示
*日光山輪王寺宝物殿は德川記念財団の特別協力館です。

 徳川家光は、慶長9(1604)年に2代将軍秀忠と正室江(ごう)[於江与(おえよ)]との間に生まれました。長兄長丸が早世したため実質嫡男とされ、幼名は祖父家康と同じ竹千代と名づけられました。世継ぎをめぐって弟国松(のちの忠長)との軋轢(あつれき)があったとされますが、家康の意向により三代将軍となることが確定したといわれています。祖父家康を崇敬する家光は、日光社参をたびたび行い、将軍世子時代も含めて最多の10度日光へ赴きました。寛永11(1634)年から13年にかけては東照社の大造替を行い、56万8000両余りかかったその費用はすべて幕府が拠出しています。
 将軍としての家光は、参勤交代の制度化、キリシタン禁令、「鎖国」政策の推進を行い、江戸幕府の基礎を形作っていきました。元和9(1623)年、寛永3、寛永11年には上洛を行っています。寛永11年の上洛は30万人を動員し、武家政権の威力を天下に示しました。これ以降、将軍による上洛は14代将軍家茂まで行われませんでした。また、この時期は寛永6年の後水尾天皇による突然の譲位で、家光の妹である東福門院和子(まさこ)の生んだ女児が天皇に即位しています。このころから、幕府は天皇・公家ら朝廷の監視を強化していくようになりました。慶安3(1650)年、家光は死去すると、日光に葬られました。
 今回は、家光自筆の文書や画を中心に、その人物像や時代の一端を感じていただきたく存じます。

平成27年12月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203
TEL03-5790-1110・2620
德川記念財団ホームページ http://www.tokugawa.ne.jp

久能山東照宮博物館
〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390
TEL 054-237-2437
久能山東照宮ホームページ http://www.toshogu.or.jp

開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 年中無休
交通機関 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分/JR静岡駅より
しずてつバス「日本平行き」
駐車場 日本平駐車場200台を利用(無料)
〔日本平〕よりロープウェイにて5分
德川記念財団常設展 「徳川宗家伝来の書画」
平成27年12月18日(金)~平成28年2月18日(木)

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次回展示予告

平成28年2月10日(水)~平成28年4月13日(水)
8時~17時(入場は16時45分まで。)
〔德川記念財団常設展〕徳川綱吉の書画
※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。
※11月1日以降は16時閉館。