宝物殿 企画展「徳川家康公四百回御遠忌記念 大猷院・徳川家光公」

日光山輪王寺宝物殿企画展示

期 間 平成27年6月19日(金)~8月13日(木)
開 館 午前8時〜午後5時

 本年は,徳川家康公の400回御遠忌にあたります。これを記念して,輪王寺宝物殿では徳川家にゆかりの宝物を5回に分けてご覧いただくことになりました。6月から8月の第二期は,徳川家康公が築いた盤石の基礎の上に江戸幕府の諸制度を整えた徳川家光公ゆかりの品々を展示いたします。
 家光公は慶長 9年(1604) 7月17日に生まれました。幼少時は大人しい性格で,病気がちであったため,将来を疑問視する向きもあったようです。こうした家光公を,世継ぎとして強く押したのが祖父の家康公でした。
 幼い家光公が病の床に伏せていた時,祖父が調合した薬によってぴたりと直ったこと,体調の悪い折に家康公が夢枕に立つと翌朝にはすっかり回復していたことなど,家光公は自身の病弱を祖父が補ってくれると深く信じていました。また,家康公の御忌日と家光公ご自身の誕生の日がともに17日であることを強く意識し,自らを家康公の分身である信じていたともいわれています。
 元和 9年(1623)に征夷大将軍の宣下を受けた家光公は,天海大僧正と協力して,寛永13年(1636)の家康公二十一回忌を取り仕切りました。この時に日光山の堂社を一新します。どうしても家康公のイメージが強い日光ですが世界遺産「日光の社寺」の偉容を作ったのは家光公なのです。
祖父がくぐり抜けた戦乱の時代とはまた異なる難局を乗り越え,武家の棟梁の座を全うした家光公を支えたのは,祖父に向けられた深い尊敬の念だったのかもしれません。
 この度は家光公と家光公を祀る大猷院ゆかりの宝物とともに,家光公股肱の幕臣や春日局にまつわる宝物も合わせて展示致しました。この展示が,豪壮華麗な社寺建築に込められた家光公の思いを酌んでいただくささやかなきっかけとなれば幸甚です。

徳川家康とその時代

公益財団法人德川記念財団常設展示
*日光山輪王寺宝物殿は德川記念財団の特別協力館です。

 徳川秀忠は天正7(1579)年に家康の三男として誕生しました。しかし、長兄信康が織田信長の命により自刃し、次兄秀康が豊臣秀吉の養子となったことにより、世嗣として養育されてきました。同18年、秀吉に拝謁し、元服して秀吉の諱(いみな)を賜り、秀忠と名乗りました。慶長5(1600)年の関ヶ原の戦いでは、中山道にて石田三成方の真田勢に足止めをくらうなどして合戦に間に合うことができませんでした。そのため、家康の勘気にふれ廃嫡の危機となりましたが、諸将の調停もあり許されることになりました。同10(1605)年、家康の後を継ぎ第2代征夷大将軍に就任しました。しばらくは家康が大御所として政治の主導権を握り、その下で東国を中心に大名を統制していきました。家康没後は、権勢をおおいにふるい、家康を上回る39家の大名を改易にしたり、娘和(まさ)子(こ)を後(ご)水(みずの)尾(お)天皇の妃として孫を天皇の位につけたりするなど幕府の権威を強めていきました。秀忠は、温厚で実直な人物としてもしられます。また、浅井長政の三女・江(ごう)を正室とし、二男五女をもうけるなど、愛妻家ぶりを出している。
 今回は、秀忠自筆の文書や画を通して、その人物像や時代の一端を感じていただきたく存じます。

【主な展示品】

東照権現像 一幅 寛永16年12月16日銘
徳川家光公画像 一幅 江戸時代
東照権現祝詞 一巻 伝春日局筆
東照宮縁起 巻二 住吉廣定ほか畢
大猷院二十一回御忌図 三幅 江戸時代
慈眼大師御像 一幅 享和元年
かな観音経 一巻 千代姫筆 慶安4年
舞楽面「還城楽」 寛永13年銘

平成26年6月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203
TEL03-5790-1110・2620
德川記念財団ホームページ http://www.tokugawa.ne.jp

久能山東照宮博物館
〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390
TEL 054-237-2437
久能山東照宮ホームページ http://www.toshogu.or.jp

開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 年中無休
交通機関 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分/JR静岡駅より
しずてつバス「日本平行き」
駐車場 日本平駐車場200台を利用(無料)
〔日本平〕よりロープウェイにて5分
德川記念財団常設展 「徳川将軍の書画Ⅰ」
平成27年8月7日(金)~年10月7日(水)

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次回展示予告

平成27年8月7日(金)~10月17日(水)
8時~17時(入場は16時45分まで。)
〔德川記念財団常設展〕将軍の社参
※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。
※11月1日以降は16時閉館。