宝物殿 企画展「日光と徳川家康公」

日光山輪王寺宝物殿企画展示

期 間 平成27年4月11日(土)6月10日(水)
開 館 午前8時〜午後5時

本年は,徳川家康公の400回御遠忌にあたります。これを記念して,輪王寺宝物殿では,5回に分けて徳川家康公と徳川家にゆかりの宝物をご覧いただくことになりました。まずはその第一期として,江戸幕府を開いた徳川家康公ゆかりの品々を中心に展示いたします。

重文 東照権現像(寛永20年9月29日銘) 徳川家康公は,元和2年(1616)4月17日に駿府城(静岡県静岡市)で亡くなりました。いったんは駿府久能山に葬られますが,1年後,江戸の北に位置する日光山に改葬される運びになりました。
 これに力を尽くしたのが天海大僧正です。天海大僧正は山王一実神道に則り,家康公の御霊を東照大権現として祀ります。ここに日光東照社(のちに東照宮)が成立しました。
 徳川家光公は,寛永13年(1636)の家康公二十一回忌にあたり,これを大規模に造り替えます。家光公は,祖父家康公を深く敬愛し,ときおり夢に現れるそのお姿を御用絵師の狩野探幽に命じて描かせました。「夢の画像」または「霊夢像」と通称される一連の画像です。輪王寺はそのうち8幅を所蔵します。二十一回忌を取り仕切った家光公は,日光山の堂社を一新するとともに膨大な舞楽道具一式を含めた豪華な什物を奉納しました。
 東照大権現の例祭は毎年春と秋に行われましたが,50年,100年ごとの御遠忌は,大々的な仏式の法会が執り行われました。家康公と家光公の御遠忌には,朝廷から贅を尽くしたお経(禁裏御贈経)が遣わされました。また,御遠忌のたびごとに,その法会のご本尊として,東照大権現の本地仏である薬師如来の大きな掛軸が制作されました。
 長く続いた戦乱の時代に終止符を打ち,300年に及ぶ泰平の基礎を作った家康公の御遠忌に際し,ここに展示した数々の宝物によって,みなさまがその遺徳を偲ぶよすがとしていただければ幸いです。

徳川家康とその時代

公益財団法人德川記念財団常設展示
*日光山輪王寺宝物殿は德川記念財団の特別協力館です。

 徳川家康は天文11(1542)年に、三河国で生まれました。当時は、戦国大名が群雄割拠している時代であり、三河の小大名の家に生まれた家康は人質として幼少時代を過ごしました。永禄3(1560)年の桶狭間の戦いで今川義元が敗死すると、翌年織田信長と和睦し、信長とともに浅井・朝倉や武田を滅ぼして領土を拡大していきます。本能寺の変で信長が没すると、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と勢力を争い、駿河・遠江など五カ国を領有しました。天正18(1590)年に北条氏の滅亡後、江戸を本拠としました。秀吉没後、慶長5(1600)年の関ヶ原の戦いで勝利すると、同8年、将軍宣下を受け、江戸に幕府を開きました。同10年には将軍職を秀忠に譲って大御所となり、駿府で政務を行いました。同20年、大坂の陣において豊臣氏を滅ぼし、「元(げん)和(な)偃(えん)武(ぶ)」を成し遂げました。元和2(1616)年、家康は75歳で没すると、東照大権現として祀られました。
 家康は、健康な身体と明敏な判断力に恵まれ、幼少期の不遇な経験から強い忍耐力を持ち合わせていました。また、弓馬の武術にも優れ、果敢な行動力を発揮して、多くの大名の信望を集めました。そして、和歌や能、茶の湯、学問を愛好し、儒学の講義もよく聞いたとされています。
本年は、家康没後400年目という節目の年になります。家康自筆の文書や画を通して、その人物像や時代の一端を感じていただきたく存じます。

【主な展示品】

東照権現像 寛永20年9月29日銘
慈眼大師像 寛永20年
家康公御遠忌掛絵御本尊 薬師如来像
大猷院二十一回忌掛絵御本尊 釈迦三聖像
東照宮御縁起 巻一  
東照宮祭礼行列図  

平成26年4月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203
TEL03-5790-1110・2620
德川記念財団ホームページ http://www.tokugawa.ne.jp

久能山東照宮博物館
〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390
TEL 054-237-2437
久能山東照宮ホームページ http://www.toshogu.or.jp

開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 年中無休
交通機関 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分/JR静岡駅より
しずてつバス「日本平行き」
駐車場 日本平駐車場200台を利用(無料)
〔日本平〕よりロープウェイにて5分
德川記念財団常設展 「家康・秀忠・家光の書画」
平成27年4月4日(土)~平成27年6月18日(木)

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次回展示予告

平成27年4月10日(金)~6月10日(水)
8時~17時(入場は16時45分まで。)
〔德川記念財団常設展〕徳川家康とその時代
※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。
※11月1日以降は16時閉館。