宝物殿 企画展「輪王寺宮ゆかりの宝物」

日光山輪王寺宝物殿企画展示

期 間 平成26年12月13日(土)~平成27年2月4日(水)
開 館 午前8時~午後4時(11月1日以降は午後4時閉館)

天真法親王筆阿弥陀三尊画像 日光に東照大権現が勧請され,東照宮(初めは東照社)が建立されると,それまで一時的に衰微していた日光山はかつてをしのぐ賑わいを取り戻します。
東照大権現の勧請を成し遂げた天海大僧正は,江戸に東叡山寛永寺を創建すると,寛永寺と日光山とを新しい門(もん)跡(ぜき)寺院とすることを構想していました。門跡寺院とは,皇族や貴族が住職を務める極めて格式の高い寺院です。それまで関東に門跡寺院が存在したことはありませんでした。
天海大僧正の構想は,大僧正の入寂のおよそ1年後に,徳川家光公によって実現されました。承応3年(1654)1月,正保4年に東叡山寛永寺に下っていた尊敬法親王が公海大僧正から山主の地位を引き継ぎ,守澄法親王を名乗るようになります。守澄法親王は後水尾天皇第3皇子です。
翌年の明暦元年(1655)9月に上洛した守澄法親王は,天台座主に任じられると,父君の後水尾天皇から「輪王寺宮」の称号を賜いました。以降,日光の門主は,輪王寺宮または日光御門主と呼ばれるようになります。また天台座主をも兼ねたことから,「三山管領宮」とも称しました。それから明治維新に至るまで,13代12人の法親王公現法親王所用銀製宝船によって継承されます。門跡寺院はほかにいくつか存在しましたが,江戸時代を通じて,途切れることなく皇族出身の門跡が続いたのは輪王寺宮が唯一です。
このたび展示したのは,江戸時代を通じて輪王寺宮が山務を執った日光山に残された輪王寺宮ゆかりの宝物です。宮様が日光山での法会や日常生活でお使いになった法具・道具類はもちろんのこと,みずから筆をとって書いた書跡や仏画など,さまざまなものが残されています。なかには輪王寺宮第三代の天真法親王のように,本格的な仏画を物した宮様もいらっしゃいました。
輪王寺宮が山務をとった本坊が存在したのがこの宝物殿の場所です。逍遥園も本坊を彩る庭園でした。庭園を眺め,宝物を親しみ,冬のひとときを過ごしてくだされば幸いです。

田安斉匡とその時代

公益財団法人德川記念財団常設展示
*日光山輪王寺宝物殿は德川記念財団の特別協力館です。

 田安家は、御三卿(一橋家・田安家・清水家)の一つで、8代将軍徳川吉宗の二男・宗(むね)武(たけ)が江戸城内の田安台に屋敷を賜って成立しました。延享3年(1746)に摂津・和泉・播磨・甲斐・武蔵・下総の6ヵ国の内、10万石の賄料(まかないりょう)を拝領しました。初代宗武の死後、嫡男治察(はるあき)が継承し、その死後当主不在の時期もありましたが、白河藩主・松平定信が御三家や一橋家の支持を受けて老中首座に就任したことを背景に、天明7年(1787)に同じ御三卿の一橋治済(はるさだ)の五男・斉(なり)匡(まさ)(安永8年【1779】~嘉永元年【1848】)が相続します。斉匡は11代将軍家斉の実弟で、寛政2年(1790)に元服し、従(じゅ)三位(さんみ)左(さ)近衛(このえ)権(ごんの)中将(ちゅうじょう)兼右衛門督(うえもんかみ)を叙任しました。同7年には、閑院宮美(はる)仁(ひと)親王(しんのう)王女・貞子を夫人に迎えます。天保8年(1837)、異例の従一位に叙せられ、江戸時代の御三家・御三卿当主で、この位に昇進したのは、父・一橋治済と斉匡のみでした。また、兄の家斉は多くの子女を儲けたことで知られていますが、斉匡も十男十九女に恵まれ、大名家との縁組を多く行いました。しかし、嫡子・匡時が病弱のため、家斉の十四男・斉(なり)荘(たか)を養子に迎え、家督を譲りました。斉匡は、神田橋屋形に隠居しますが、斉荘が尾張徳川家を継ぎ、後続の慶頼が幼少のため、再び田安家に戻り、後見人として家政を導きました。弘化4年(1847)に剃髪して三玄翁と称し、遊芸に没頭しました。斉匡は、画技に優れ、多くの書画を遺して田安家の文庫(田藩文庫)の充実をはかりました。今回は、田安家の家政を守り、学芸を重んじた斉匡に関連する資料をご紹介します。

平成26年12月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203
TEL03-5790-1110・2620
德川記念財団ホームページ http://www.tokugawa.ne.jp

久能山東照宮博物館
〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390
TEL 054-237-2437
久能山東照宮ホームページ http://www.toshogu.or.jp

開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 年中無休
交通機関 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分/JR静岡駅より
しずてつバス「日本平行き」
駐車場 日本平駐車場200台を利用(無料)
〔日本平〕よりロープウェイにて5分
德川記念財団常設展 「德川宗家と宮家」
平成26年11月29日(土)~平成27年1月30日(金)

───────────────────────────────────────────────

次回展示予告

平成27年2月6日(金)~4月8日(水)
8時~17時(入場は16時45分まで。)
〔德川記念財団常設展〕将軍の上洛
※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。
※11月1日以降は16時閉館。