宝物殿 企画展「 荘厳具―金工品を中心に―」

お陰様で好評裡に終了いたしました。

期 間 平成25年12月15日(日)〜平成26年2月5日(水)
開 館 午前8時~午後4時

荘厳(しょうごん)とは、仏・菩薩や寺院の堂塔を美しく厳かに飾り付けることをいいます。荘厳に使う道具が荘厳具です。仏堂を飾る天蓋(てんがい)や幡(ばん)・華鬘(けまん)、あるいは仏・菩薩の身を飾る宝冠や胸飾(むねかざり)・臂釧(ひせん)などがそれにあたります。また、仏舎利(ぶっしゃり)(釈迦の遺骨)を納める舎利容器や、仏教の教えを伝える経典(きょうてん)(経巻)やそれを収める経箱にも、精緻な装飾が施されることがあり、これらも含めて広く荘厳具と呼ぶことがあります。

古くは欽明(きんめい)天皇13年(552)、『日本書紀』の仏教初伝の記事において、「幡蓋(ばんがい)」(幡と天蓋か)が仏像や経典とともに伝来したことが記されており、「荘厳」が、仏教において欠かせない要素であったことがわかります。

奈良時代、勝道上人(しょうどうしょうにん)によって開かれた日光山には、数多くの荘厳具が残されています。多くは今も日光山内各所の堂塔や仏像を厳かに飾っていますが、長い歴史のなかで、さまざまな行事や法会(ほうえ)が執り行われる際に、伽藍(がらん)を含めた空間を実際に美しく装飾した荘厳具も、大切に伝えられてきました。

このたびの展示では、輪王寺に残された荘厳具のなかから、金工品・漆工品を中心として、華麗な装飾をこらした経典や、特別な法会のためにしつらえられた仏具、あるいは法会の際に打ち鳴らされた梵音具(ぼんのんぐ)などをご覧に入れます。

今回の展示では,江戸幕府第3代将軍徳川家光公やゆかりの人びとの納めた金工品や,荘厳のあり方を示す画像,奉納経などを御覧いただきます。

また,最後のコーナーでは,平成26年の干支にちなみまして,ふたりの将軍, 徳川家綱公と徳川吉宗公がそれぞれに馬を描いた掛け軸を展示しております。

ごゆっくりとお楽しみいただければ幸いです。

同時開催「徳川将軍家と馬」

*日光山輪王寺宝物殿は德川記念財団の特別協力館です。

 歴史上の中で、政治と深いかかわりの動物に、馬が挙げられます。古墳時代から馬の飼育が始められたとされ、古墳の装飾品として馬具や埴輪の馬が見られるようになります。663年の白村江の戦いに敗れ、軍事としての馬の重要性を認識し、中央政府は馬事を管轄するを設置しました。10世紀になると武士が登場し、を着て長弓を操る武芸、「弓馬の道」が正当な武士の家芸とされました。また、古代までだった刀剣が、馬上でのに適するようにへ変わるようになりました。しかし、江戸時代に入ると、合戦が行われなくなり、馬は軍馬としてではなく、交通手段や農耕馬として使われるようになりました。17世紀後半には、馬を飼育していた農民が維持費の問題で捨てるという問題が発生しました。そこで5代将軍綱吉は、生類憐みの令を発布し、捨馬を禁止しました。生類憐みの令のほとんどは6代家宣の代に廃止されましたが、捨馬禁止令は継続されました。

 徳川歴代将軍を見てみると、馬術を得意とする将軍が多く、武芸の中でも必須であったと言えます。家康は、乗馬で「海道一二の健騎」、「海道一の馬乗り」と称されました。また、8代将軍吉宗は、鎌倉時代に中絶したを・・などの武芸に加え、これは武家として初めてのことでした。吉宗は、江戸時代独特の騎馬打毬に改良し、従来の武芸に代わり最盛期を迎えました。この打毬は、後の将軍も好み、娯楽の一つとなりました。

 今回の展示では、将軍が描いた馬の絵画を中心に展示します。また2014年は午年にあたります。新しい年が、皆様にとって幸多きものになりますよう、心よりお祈り申し上げております。

平成25年12月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203
TEL03-5790-1110・2620

德川記念財団ホームページ http://www.tokugawa.ne.jp

日光山輪王寺宝物殿と久能山東照宮博物館の2館で德川記念財団の常設展示を行っています。機会がございましたら、久能山東照宮へもお出かけ下さい。

久能山東照宮博物館
〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390
TEL054-237-2437

久能山東照宮ホームページ
http://www.toshogu.or.jp   

【開館時間】午前9時〜午後5時
【休館日】年中無休
【交通機関】東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分/JR静岡駅よりしずてつバス「日本平行き」
【駐車場】日本平駐車場200台を利用(無料) 〔日本平〕よりロープウェイにて5分 
【德川記念財団常設展】2013年1月〜2月末 「神仏を描く」※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。

なお久能山東照宮博物館は、改修工事のため2月末以降休館の予定です。詳しくは電話にてお問い合せ下さい。

───────────────────────────────────────────────

次回休館日

平成26年2月6日(木)
※隣接する庭園「逍遥園」も休園いたします。

次回展示予告

平成26年2月7日(金)〜4月9日(水)
〔輪王寺企画展〕    春を求めて―日光山の行事・節句― 
〔德川記念財団常設展〕 德川宗家ゆかりの雛人形
※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。