輪王寺宮―江戸時代の日光山

日光山輪王寺宝物殿 所蔵品展

期 間 平成30年12月15日(土)〜平成31年2月13日(水)
宝物殿 宝物殿の詳細はこちらから


江戸時代の日光山を統括したのが輪王寺宮です。徳川家康公の信任を得て日光山に入った天海大僧正は日光山の復興に力を尽くしました。大僧正は江戸の東叡山寛永寺を寛永2年(1625)に建立し、天台宗寺院を統括し門跡寺院とする構想を画いていたと思われます。
正保4年(1647)、後水尾天皇の第三皇子尊敬法親王(後に守澄法親王)が関東に下向し東叡山に入りました。承応3年(1654)には日光山門主に補任され、翌年10月には天台座主に登ります。さらに11月26日、後水尾天皇から「輪王寺」号が与えられました。輪王寺宮の成立です。それから幕末まで、13代12名が輪王寺宮に就きました。

それ故、輪王寺には歴代輪王寺宮にかかわる宝物が数多く残されました。天真法親王は絵を好み、自ら筆を執ってみごとな仏画を画くほか、書にも優れた才能を発揮し、金銀字を行を変え交互に使う法華経方便品の写経などを残されています。また江戸時代最後の輪王寺宮となった公現法親王(後の北白川宮能久親王)は還俗後も輪王寺を愛し、逝去の後には夫人から生前愛用の品や書などが数多く寄進されました。
輪王寺宮が日光にお出ましの際に過ごされたのが、現在輪王寺宝物殿のあるこの場所です。冬の時期は輪王宮が法会を催した季節です。輪王寺宮が残された貴重な宝物に触れ、庭園の景色を楽しみながら、冬の静かなひとときを送っていただければ幸いに存じます。

【主な展示品】
☆国宝 ◎重要文化財 ○栃木県指定文化財

☆大般涅槃経集解 第21巻 1巻 平安時代
◎鋳銅半肉千手観音像 1面 平安時代
阿弥陀三尊画像(天真法親王筆) 1幅 江戸時代
守澄法親王画像 1幅 江戸時代
法華経普門品(天真法親王筆) 1巻 江戸時代
法華経普門品(公現法親王筆) 1巻 江戸時代
網代笠 1蓋 江戸時代
二引き紋付水晶数珠 1連 江戸時代
唐子遊絵金屏風 6曲1双 江戸時代
中秋不見月 1幅 江戸時代
井出の玉川図(徳川吉宗公筆) 1幅 江戸時代

 

徳川将軍家とかぐわしき香り

公益財団法人德川記念財団常設展示

*日光山輪王寺宝物殿は德川記念財団の特別協力館です。

徳川将軍家とかぐわしき香り
日本の香文化は、奈良・天平期の仏教文化の伝来とともに、インドや中国の香文化が到来してはじまったと伝えられています。入手の困難な東南アジア原産の香木を熱して発散される芳香は、神聖で清浄な世界の清香として尊ばれました。平安時代には、宮中の貴族たちが香をたいて室内や装束に香りを漂わせ、あるいはたき薫もの物(練香)作りに勤しみ、高級な香を嗜む生活が公家文化に取り込まれていきました。
やがて禅宗や茶の湯など宋風文化の広まりにより、鎌倉時代以後徐々に香をたく礼儀作法が整います。さらに室町時代から江戸時代を通じて、香の薫香を鑑賞して楽しむ「もん聞こう香」は「香道」という芸能として昇華し、洗練されていきました。泰平の世を迎えた江戸時代には、身近な香袋や香枕が流行し、庶民も気軽に芳香を楽しむようになりました。
当財団の伝世品からも、将軍家の人々が極上の香木を入手して香遊び(くみこう組香)によく親しみ、生活の中でもかぐわしい香りを漂わせていた様子がうかがえます。この展示では、将軍家と香文化にまつわる史料を厳選してご紹介いたします。

平成30年12月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0065 東京都渋谷区大山町37-6
TEL03-5790-1110・2620
德川記念財団ホームページ http://www.tokugawa.ne.jp

久能山東照宮博物館
〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390
TEL 054-237-2437
久能山東照宮ホームページ http://www.toshogu.or.jp

交通機関 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分/JR静岡駅より
しずてつバス「日本平行き」
駐車場 日本平駐車場200台を利用(無料)
〔日本平〕よりロープウェイにて5分
常設展 「十七代徳川家正とその歩み」
平成30年12月21日(金)~平成31年2月5日(火)

次回展示予告

〔日光山輪王寺 宝物殿〕「十二代将軍家慶とその時代」
平成31年2月15日(金)~4月9日(火)
※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。