中禅寺と山岳信仰の遺宝

中禅寺と山岳信仰の遺宝

期 間 平成30年6月15日(金)~8月8日(水)
宝物殿 宝物殿の詳細はこちらから

栃木県指定文化財 木造五大明王坐像(不動尊欠)

奈良時代に男体山を極めようと大谷川の激流を渡った勝道上人が天平神護2年(766)最初に結んだ小さな庵から日光山は始まりました。しかし上人は,登頂を果たすまでにそこから16年の歳月を要します。最初の小庵は四本龍寺となり,そして男体山から降りた勝道上人と弟子たちが大きな湖のほとりに結んだ庵は中禅寺となり,下野にとどまらず,日本全国に広い信仰を集めることになりました。
はるか遠くの空に高くそびえる山々に畏れ敬い,神や仏の存在を重ね合わせる山岳信仰は日本で独自に発達しました。日光はこうした山岳信仰を起源として,慈覚大師円仁や弘法大師空海の来山譚に象徴されるように,天台宗や真言宗をはじめとする仏教,あるいは神道を融合しながら個性ある発展を遂げました。
日光は,役小角が開創した修験道の拠点としても知られています。古代から中世にかけては日光の周囲を取り囲む高山をめぐる入峰修行が盛んに行われ,峰修行の拠点として尾根伝いに点々と開かれた宿にはさまざまな品が奉納されました。また,勝道上人と弟子たちの一行が湖畔で設えた舟で中禅寺湖を巡り,行く先々で神仏に出会った奇瑞をなぞる船禅頂の行事は,日光独自の行事として今も8月4日に執り行われています。

重要文化財 役行者八大童子像

今では多くの人びとが楽しみのために入る日光連山や奥日光の滝や湖沼は,かつては山岳修行の舞台でした。その雄大な自然に触れるとき,いにしえの修行者たちに思いをめぐらして戴ければ幸いです。

【主な展示品】
◎重要文化財 ○栃木県指定文化財

◎鋳銅半肉千手観音像 1面 平安時代
山王曼荼羅図 1幅 文化10年(1813)
◎板絵着色役行者八大童子像 1面 室町時代
日光山縁起 第3巻 1巻 江戸時代
○木造五大明王坐像(不動欠) 4軀 平安時代
◎後醍醐銘 銅鋺 1口 延元元年(1336)
○古能面 尉(唐沢宿奉納) 1面 天正5年(1577)
○古能面 霊男 1面 寛文2年(1662)
妙観察智阿弥陀如来画像 1幅 江戸時代

次回展示予告

「中禅寺と山岳信仰の遺宝 2」
平成30年8月10日(金)~10月9日(火)
※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。

 

徳川将軍家と染付磁器

公益財団法人德川記念財団常設展示

*日光山輪王寺宝物殿は德川記念財団の特別協力館です。

徳川将軍家と染付磁器
染付とは、焼物の一種で、素地に酸化コバルトの顔料「呉須」で絵付をしてから透明な釉薬をかけ、高温で焼成した陶磁器を指します。西アジアや中国を起源として、日本を含む広域で染付磁器が生産されてきました。特に16世紀の中国江西省・景徳鎮窯が染付の生産と流通の拠点として知られています。
日本の染付の発祥は九州の肥前有田で、17世紀初頭に朝鮮の陶工が有田で磁器原料となる陶石を発見し国内での磁器生産が始まりました。やがて中国磁器の生産量が減少すると、日本製磁器の需要が国内外で急速に高まり、有田を中心に磁器生産量が増加します。さらにオランダや中国との海外貿易を通じて、有田は日本国内でも主要な産地として発達しました。輸出された磁器は輸出港にちなみ「伊万里焼」と呼ばれ、西洋でも受容、珍重されます。
江戸時代に有田や伊万里などの肥前の窯を管轄していた佐賀藩が、徳川将軍家に献上するために特別生産させていたのが「鍋島焼」です。将軍家への恭順の意を示すため、佐賀藩主鍋島勝茂以降、最上品質の鍋島焼を代々の将軍へ献上していました。
本展では鍋島焼のほか現代まで伝来した将軍家の染付磁器を出陳しております。江戸時代の技術の粋を御覧頂くとともに、鮮やかな青と白の対比をお楽しみください。

平成30年6月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0065 東京都渋谷区大山町37-6
TEL03-5790-1110・2620
德川記念財団ホームページ http://www.tokugawa.ne.jp

久能山東照宮博物館
〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390
TEL 054-237-2437
久能山東照宮ホームページ http://www.toshogu.or.jp

交通機関 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分/JR静岡駅より
しずてつバス「日本平行き」
駐車場 日本平駐車場200台を利用(無料)
〔日本平〕よりロープウェイにて5分
常設展 「駿河府中藩の誕生」
平成30年6月12日(火)~8月16日(木)

次回展示予告

〔日光山輪王寺 宝物殿〕「十一代将軍家斉とその時代」
平成30年8月10日(金)~10月9日(火)
※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。