東照大権現と風神・雷神像

日光山輪王寺宝物殿企画展示

期 間 平成29年10月13日(金)~平成29年12月12日(火)
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東照大権現と風神・雷神像
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風神・雷神は,強い風と雷とを象徴する神格です。風や雷などの自然現象は,時として人びとの生活に災いするため忌避される存在でした。しかし,人間をはるかに超えた強大な力は,恐れと同時に敬意を抱かせる存在でもありました。
薬師如来には十二神将,不動明王には八大童子のように,仏様はそれを助ける弟子や眷属が付き従えています。そして千手観音には二十八部衆がよく知られるところです。そして,千手観音の上空には,二十八部衆とは別に,風神と雷神が描かれています。
輪王寺に伝わる風神雷神の御像は,もともとは東照宮陽明門を守護していました。
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三河の小さな領主から身を起こした徳川家康公は,豊臣秀吉による天下統一に貢献し,天正末年から関八州を治めるようになりました。源氏であった家康公は,同じように関東を本拠として武士の頂点に立った源頼朝公の先例にならい,征夷大将軍に就くとともに幕府を開創しました。そして,死後は日光に祀られることを望み,世を去りました。日光が,頼朝公を初めとする源氏の信仰を集めたことを意識したと考えられます。
江戸幕府の三代将軍に就いた徳川家光公は,家康公を祀る東照宮を設けた日光を,祖父の偉業にふさわしい偉容に整備します。その際に,東照宮を守る役割を与えられたのが陽明門であり,その主である風神・雷神の像なのです。
日光がもっとも華やかな彩りを見せるこの季節に,家康公を初めとするさまざまな人びとに想いを馳せるひとときを過ごして頂ければ幸いです。

【主な展示品】
☆国宝 ◎重要文化財 ◇栃木県指定文化財

☆大般涅槃経集解 巻第57 1巻 奈良時代
◎鋳造半肉千手観音像 1面 平安時代
◎東照大権現画像(霊夢像) 1幅 寛永20年(1643)
千手観音二十八部衆 1幅 江戸時代
舞楽図屏風 6曲1双 寛永13年(1636)
◎舞楽面 地久 1面 寛永13年(1636)
◇朝鮮通信使献納 銀製香合 1合 明暦元年(1655)
◇朝鮮通信使献納 敔 1基 明暦元年(1655)

 

德川宗家伝来の狩野派絵画

公益財団法人德川記念財団常設展示

*日光山輪王寺宝物殿は德川記念財団の特別協力館です。

德川宗家伝来の狩野派絵画
長きにわたる戦乱の世を平定して成立した江戸幕府は、その支配を確実なものにするために、その頂点たる徳川将軍家をあらゆる方向から権威づける必要性に迫られました。その施策の一つには独自の文化の創造が含まれており、幕府は政治制度の整備と並行して文化政策を推し進めてゆきます。中でも、幕府が狩野探幽(1602-1674)を御用絵師に任命したことはこの政策において重要な意味を持ちました。御用絵師は幕府から俸給を与えられて絵を描く役職であり、世襲であったことから、江戸時代を通じて狩野派絵師が幕府の御用絵師として幕府による文化創造の中枢を担うこととなったのです。
狩野派は、水墨画の技法に土佐派絵画の着色法を取り入れた新たな様式の絵画として生み出され、室町時代末期から江戸時代にわたって続いた日本における絵画の代表的流派です。江戸時代においては、幕府が江戸に呼び寄せた狩野探幽・尚信・安信の子孫を中心とする「江戸狩野」と呼ばれた狩野派の一派が興隆しました。一方で京都に残った「京狩野」と呼ばれる一派からも狩野山雪らを輩出し、また地方諸藩も幕府にならって狩野派の絵師を御用絵師として採用したため、狩野派絵画はやがて全国的な潮流となりました。
德川宗家における狩野派絵画としては、家康を描いた東照大権現像や歴代将軍の画像が著名ですが、当財団には他にも物語絵巻や風景画など、さまざまな作品が伝来しています。
本展示では、幕府の庇護の下で一時代を築いた狩野派絵画の一端を、德川宗家伝来の作品を通してご紹介いたします。

平成29年10月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203
TEL03-5790-1110・2620
德川記念財団ホームページ http://www.tokugawa.ne.jp

久能山東照宮博物館
〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390
TEL 054-237-2437
久能山東照宮ホームページ http://www.toshogu.or.jp

交通機関 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分/JR静岡駅より
しずてつバス「日本平行き」
駐車場 日本平駐車場200台を利用(無料)
〔日本平〕よりロープウェイにて5分
常設展 「德川宗家伝来品に見る花鳥」
平成29年10月19日(木)~平成29年12月13日(水)

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次回展示予告

〔日光山輪王寺 宝物殿〕
平成29年12月15日(金)~平成30年2月14日(水)
〔德川記念財団常設展〕德川宗家伝来の文房四宝
平成29年12月14日(木)~平成30年2月17日(土)
※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。