家康公への想い--霊夢像と浄土大曼荼羅

日光山輪王寺宝物殿企画展示

期 間 平成29年8月18日(金)~平成29年10月11日(水)
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※9月19日~30日は施設整備のため,臨時休館致します。

家康公への想い--霊夢像と浄土大曼荼羅
1266a戦乱の時代に終止符を打ち,江戸幕府を開いた徳川家康公は,没後久能山(静岡市)に埋葬され,一年後に日光山に改葬されました。
幼少のころ家康公の調薬によって病から回復した経験から,徳川家光公は家康公に信仰に近い想いを抱いていました。家光公は,時おり夢に観る家康公の姿を幕府の御用絵師狩野探幽に描かせました。「夢の画像」あるいは「霊夢像」と呼び慣わされる画幅は十数点が確認され,うちの八幅を輪王寺が所蔵します。家光公の夢に現れた姿を細部まで丹念に描写した,いずれも優れた画像です。
家康公に対する強い想いは家光公だけに限りません。家康公が世を去られてから30年後の正保3年(1646),家康公の神前に大きな浄土曼荼羅が奉納されました。奉納主の清雲院は家康公の側室の一人です。この浄土曼荼羅の裏側には「南無阿弥陀仏」「南無釈迦牟尼仏」の墨書が無数に張り込まれています。家康公没後,清雲院が日々書き続けたものでしょう。墨書のひとつひとつに家康公への思慕が込められているのです。
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家康公の墓所が日光に造られた理由のひとつに武家政治を創出した源頼朝公の日光崇敬があります。日光山は奈良時代に開山されて以降,関東随一の霊山として広く信仰を集めていました。それゆえに数多くの経典や仏画が奉納され,長い年月にわたって大切にされてきました。日光はさまざまな人の想いによって造られ,支えられてきたのです。
このささやかな展示から,家康公による霊山日光への想いと,多くの人びとが家康公へ寄せた思いを感じ取って頂ければ幸いです。

【主な展示品】
☆国宝 ◎重要文化財 ◇栃木県指定文化財

◎東照大権現画像(霊夢像) 1幅 正保4年(1647)
浄土大曼荼羅 1幅 正保3年(1646)
☆大般涅槃経集解 巻第57 1巻 奈良時代
◎金銅蛭巻入峰斧 1挺 鎌倉時代
◇木造四明王像 4躯 平安時代
◎舞楽面 陵王 1面 寛永13年(1636)
◇円空作 木造薬師如来坐像 江戸時代

※9月19日~30日は施設整備のため,臨時休館致します。

田安宗匡の遊芸

公益財団法人德川記念財団常設展示

*日光山輪王寺宝物殿は德川記念財団の特別協力館です。

田安宗匡の遊芸
江戸時代中期以降に成立した、将軍親族の一門である一橋徳川家、田安徳川家、清水徳川家の三家は「御三卿」と呼ばれます。御三卿のうち、田安家は家祖が8代将軍吉宗の次男宗武であり、享保16年(1731)に江戸城の田安台(田安門内)に屋敷を拝領した経緯が家名の由来となっています。
田安家では代々学芸、教養が重視されました。宗武をはじめとした田安家当主が収集・記録した古典籍は和歌、漢籍、服飾、音楽、有職故実、諸芸など多岐の分野に亘り、宗武自筆の研究書も現存しています。これらの史料は「田藩文庫」として整理され、その充実した内容と質の高さが知られています。
田安家3代当主である田安斉匡(1779-1848)は11代将軍家斉の実弟にあたり、天明7年(1787)6月に一橋家から田安家の養子となり、家督を継承しました。斉匡も「三玄齋」や「硯川」、あるいは弘化4年(1847)の隠居後に号した「三玄翁」の雅号で、画業や芸能などに親しみ、多くの書画を残しています。当展示では斉匡が描いた絵画を中心に、田安家の家風と斉匡の学芸をお目にかけます。

平成29年8月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203
TEL03-5790-1110・2620
德川記念財団ホームページ http://www.tokugawa.ne.jp

久能山東照宮博物館
〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390
TEL 054-237-2437
久能山東照宮ホームページ http://www.toshogu.or.jp

交通機関 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分/JR静岡駅より
しずてつバス「日本平行き」
駐車場 日本平駐車場200台を利用(無料)
〔日本平〕よりロープウェイにて5分
常設展 「幕末期の徳川将軍家と薩摩」
平成29年8月17日(木)~平成29年10月18日(水)

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次回展示予告

〔日光山輪王寺 宝物殿〕家光の夢,家康の姿
平成29年10月13日(金)~平成29年12月11日(火)
〔德川記念財団常設展〕德川宗家伝来の狩野派絵画
平成29年10月13日(金)~平成29年12月12日(水)
※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。