常行堂と中世の日光山

日光山輪王寺宝物殿企画展示

日光開山1250年 開山勝道上人1200回御遠忌記念特別展
常行堂と中世の日光山

期 間 平成29年4月29日(土)~平成29年6月14日(水)
開 館 午前8時〜午後5時
宝物殿 宝物殿の詳細はこちらから

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平成28年度,国をはじめとする諸方面のご助力を得て,輪王寺常行堂本尊の阿弥陀如来及四菩薩坐像の修理事業を行いました。本尊の本格的な修理は40年ぶりになります。宝物殿では修理の完成を記念して,常行堂に伝わった宝物を中心に展示いたします。
常行堂は天台宗の三祖慈覚大師円仁が嘉祥元年(848)に比叡山に建立しました。慈覚大師が唐の五台山竹林寺で授かった念仏三昧の法を修す道場です。日光山における常行堂創建は平安後期の久安元年(1145)と伝えられています。
常行堂の本尊は頭に宝冠を頂く独特の様式をもつ宝冠阿弥陀如来で,金剛法菩薩・金剛利菩薩・金剛因菩薩・金剛語菩薩を四隅に配します。宝冠阿弥陀如来坐像は常行堂建立当初からの御像で,平安期に作られた仏像らしく,優しく均整のとれたたいへん美しいお姿です。阿弥陀如来と四菩薩は孔雀に乗った姿で表されます。鎌倉時代に描かれた常行堂の御本尊も形は少し異なりますが,孔雀に乗った姿で描かれており,造立当初から孔雀座にお座りになっていたと考えられます。
平安末期の保元元年(1156),下野守の源義朝公は日光山を造営した功績を朝廷に認められ,下野守を重ねて任されました。義朝公は,鎌倉幕府を開創した源頼朝公の父君です。頼朝公は,義朝公の菩提を弔うため,鎌倉に勝長寿院という寺を造るとともに日光山に常行三昧田を寄進しました。常行堂が頼朝堂とも呼ばれるゆえんです。
頼朝公と同じ源氏の長者として江戸幕府を開いた徳川家康公が日光山を敬って東照宮として祀られたのは,頼朝公の先例を学んでいたからに他なりません。
このように,常行堂は日光山の長い歴史において重要な役割を担いました。今回展示できるのはごく一部に過ぎませんが,皆様が常行堂の信仰や歴史に触れて頂く機会になれば幸いです。

【主な展示品】
◎重要文化財 ◇栃木県指定文化財 ☆初公開

◎常行堂声明譜 一冊 室町時代
◎装飾阿弥陀経 一巻 鎌倉時代
常行堂本尊白描画 一葉 正安4年(1302)
常行堂施入帳・施入目録 一冊 室町時代
関東公方足利持氏御教書 一葉 永享5年
摩多羅神画像 一幅 江戸時代
☆摩多羅神奉納鉢 一双 弘治4年(1558)年
◇菩薩面 一面 平安時代
◇古能面 男 一面 永禄3年(1560)
◇古能面 女 一面 慶長10年(1605)

 

徳川家康と日光

公益財団法人德川記念財団常設展示
*日光山輪王寺宝物殿は德川記念財団の特別協力館です。

平成11年(1999)12月に、日光の社寺は世界文化遺産に登録されました。これらは二社一寺といわれ、日光二荒神社、日光山輪王寺、東照宮を指します。日光山の信仰の歴史は古く、奈良時代に霊峰男体山を中心とした山岳信仰の霊場として起こり、やがて神仏習合の影響を受けて発展してきました。そして日光山は元和3年(1617)4月に「東照大権現」として徳川家康公が祀られたことを契機として、徳川将軍家・江戸幕府の崇敬の地、さらには家康が築いた「平和」の象徴となりました。
徳川家康は、死の直前の元和2年(1616)4月2日に金地院崇伝、本多正純、そして日光山輪王寺の第五十三代貫主であった南光坊天海の三人を枕元に呼び、自分の死後は身体を久能山へ納め、葬儀は江戸の増上寺で行ったのち位牌は松平家菩提寺の三河の大樹寺に立て、一周忌が過ぎた後は日光山に小さな堂を立て、神として祀るようにと伝えました。同年4月17日、家康は駿府城にて75歳の生涯を終え、久能山にて葬られた後、翌年天海の主導によって「東照大権現」として祀られ日光山へ遷座されました。
このように家康は日光を江戸幕府にとっての聖地にしようとし、その遺志は二代将軍秀忠、三代将軍家光へと引き継がれることとなります。
本展示では、徳川宗家に遺された泰平の世を築いた徳川家康と日光とのゆかりの品々をご紹介いたします。

平成29年4月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203
TEL03-5790-1110・2620
德川記念財団ホームページ http://www.tokugawa.ne.jp

久能山東照宮博物館
〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390
TEL 054-237-2437
久能山東照宮ホームページ http://www.toshogu.or.jp

開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 年中無休
交通機関 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分/JR静岡駅より
しずてつバス「日本平行き」
駐車場 日本平駐車場200台を利用(無料)
〔日本平〕よりロープウェイにて5分
德川記念財団常設展 「描かれた神仏‐徳川将軍家と宗教‐」
平成29年4月4日(木)~平成29年6月14日(水)

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次回展示予告

平成29年6月16日(金)~平成29年8月16日(水)
8時~17時(入場は16時45分まで。)
〔日光山輪王寺宝物殿〕江戸時代日光山の法会
〔德川記念財団常設展〕徳川家綱と書画
※展示内容・展示期間は、予告なく変更する場合があります。