日光を描く〜絵図・地図に見る日光山の歩み〜

日光山輪王寺宝物殿企画展示

日光開山1250年 開山勝道上人1200回御遠忌記念特別展
江戸時代の日光山

期 間 平成29年2月17日(金)~平成29年4月12日(水)
開 館 午前8時〜午後5時(3月31日までは午後4時)
宝物殿 宝物殿の詳細はこちらから

img1日本有数の霊場として栄えた日光山は,古くから参詣の信者を数多く集めました。江戸時代に入り,徳川家康公・家光公が,東照宮・大猷院にそれぞれ祀られると,歴代の将軍をはじめ,全国の大名や朝鮮・琉球の使節もたびたび日光を訪れるようになりました。江戸時代以降は庶民の遊山を兼ねた寺社参詣が徐々に盛んになります。
そうした参詣者向けに売り出されたのが,植山弥平(弥平治)によって出版された木版の絵図です。植山版の絵図は,日光の堂塔よりも,周辺にあった宿坊を詳細に描き,絵図の実用性を伺わせます。植山版は何度も版を改めて数多く流布しました。
明治時代以降,植山弥平による独占は改められ,複数の版元がそれぞれに個性的な図柄で個性を競うようになります。明治以降の絵図は植山版とは逆に,東照宮や大猷院の建築が強調され,奥日光を含む広い範囲の名勝が画面狭しと詰め込まれます。地図としての実用性よりも,絵としての画面のおもしろさで目を引く,個性的な絵図が主流になりました。同時に,海外からの新しい技術の導入によって,江戸時代から引き継がれた木版だけではなく,銅版や石版などによる描写の精密さにおいてまたひと味違った絵図もつぎつぎと出版されるようになりました。
江戸時代に始まり現在に至るまで,日光を取り上げた絵図・地図や案内記・ガイドブックは枚挙に暇がありません。それらは時代とともに新しい様式を生み出し,今に続いています。こうした地図や絵図を通じて,多くの人をいまも引きつけてやまない,日光の魅力を再認識して頂ければ幸いです。

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【主な展示品】
◎重要文化財 ◇栃木県指定文化財

銅造文殊菩薩騎獅像 一軀 天正4年(1576)
◇円空作 木造阿弥陀如来坐像 一軀 江戸時代
円空作 木造観音菩薩坐像 一軀 江戸時代
瀧尾古今図 一巻 江戸時代
日光御山之絵図(植山弥平版) 一葉 江戸時代
日光山内絵図(斎藤寅吉版) 一葉 明治時代
日光山真図(鬼平金四郎版) 一葉 明治時代
釈迦涅槃像 一幅 江戸時代
十三仏図 一幅 江戸時代

 

描かれた都市江戸

公益財団法人德川記念財団常設展示
*日光山輪王寺宝物殿は德川記念財団の特別協力館です。

江戸という地名は、12世紀にはすでに呼ばれていました。「江」とは入江をさし、その入り口または入江にのぞむ所の意味から「江戸」と称されたといわれています。
戦国期、江戸は北条氏の支配下に置かれていましたが、天正18(1590)年の豊臣秀吉による小田原攻めにて北条氏が降伏すると、徳川家康が関東移封となり江戸城に入城しました。江戸に入封した徳川家康は、築城よりも城下町整備に力を入れ、慶長8(1603)年に幕府が開かれてから、城郭の本格工事が始まりました。慶長12年には五層の天守閣が建設され、翌年には大規模な外郭修築工事が行われ、江戸城の総構が完成しました。
江戸の町は江戸城を中心として武家地、町人地、寺社地が広がり天下の総城下町として発展していきました。江戸には全国から人々が集まり、参勤交代を通して領地から参勤してくる武士、出稼ぎに来る農村の人々、学問や武芸を身につけるためにやってくる人々など、地域や身分を越えてさまざまな人が集住していました。幕府が開かれた当初は15万人程度であった人口は18世紀初頭には100万人を超え、江戸は世界最大規模の大都市となりました。
また、江戸は政治の中心地としてだけではなく、上野・寛永寺や両国など各地に名所が生まれ、人々によって物見遊山が行われるようになり、『江戸名所図会』などの地誌が発行・出版されるようになりました。
本展示では、江戸城を中心とした都市江戸がどのようにして描かれたかご紹介いたします。

平成29年2月
公益財団法人 德 川 記 念 財 団
〒151-0064 東京都渋谷区上原2-35-5-203
TEL03-5790-1110・2620
德川記念財団ホームページ http://www.tokugawa.ne.jp

久能山東照宮博物館
〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390
TEL 054-237-2437
久能山東照宮ホームページ http://www.toshogu.or.jp

開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 年中無休
交通機関 東名静岡または清水I.Cより日本平まで約20分/JR静岡駅より
しずてつバス「日本平行き」
駐車場 日本平駐車場200台を利用(無料)
〔日本平〕よりロープウェイにて5分
德川記念財団常設展 「徳川家正と近代の書画」
平成29年2月23日(木)~平成29年4月3日(月)

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次回展示予告

平成29年4月末から
※輪王寺宝物殿は改装のため、4月11日(火)から28(金)まで休館いたします。
 逍遥園は通常どおり公開いたします。